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【企画取材】ギャラリーブリキ星さん(東京・西荻窪)

西荻窪にある、ギャラリーブリキ星さんは、わたしが大好きなギャラリーです。
作家さんの企画展(ギャラリー)と、常設展(店舗)の2本立て運営をされています。

ギャラリーブリキ星の店主、加川さん。20年前から古いものを見て集めていく趣味がありました。53歳のときに、突如、自分はこのままでいいのか、自分を削る、削ぎ落としたいという気持ちに突き動かされ、2年後に会社を辞めることを宣言。この2年でいろいろな準備をしていきます。

いろいろ考えた結果、趣味の延長線はやりたくない、新しい作家さんをどんどん紹介していく企画展と、店舗の形態にすることに決め、

人が来る様な場所で、大勢の人に来てもらう方向でいくのか。人が来ないような場所、閉ざされた廃屋のような環境で限られた人数だけ開放していくのか。

まだ、決めかねていた加川さんは、状況によって様子を見ようと、借りる事も、買うことも視野に入れて物件探しをしてゆきます。

そうしたなか、西荻窪にある古い呉服屋さんと出会います。ここをリフォームしてギャラリーにしよう!借りて毎月家賃を払うのに、売り上げと家賃と存続で悩むより、買うための借金をしても、家賃がかからない方がいいだろうと考えたのでした。

早速、業者に見積もりを依頼します。ところが、リフォームをしても、新築と変らない金額がかかること、そして、そのくらいのお金をかけても、満足はいかないだろうという結果だったのでした。

仕事を辞めて、走り出してしまった。先に進むしかないと、都内に御住いだった御家を売って、この土地を買うことに。絵描きのお友達さんが紹介して下さった建築家さんと新しくギャラリーを建てるための、話し合いが始まりました。

まずは、建物を壊し、建築家さんとプランを出し合います。加川さんの中に、自分では、とうてい、かっこよい機能的な建物はつくれない。けれど、統一された完成してしまった隙のないものは苦手、という意識があったようです。

「小屋のような「未完成」をテーマに、自分自身がいて、心地よい場所にしたい」

この点を重要視して、具体的な形にするために、週1回3時間、50時間・・と議論を積み重ねます。壁、床、段差に至る、ひとつひとつまで、気が遠くなるような長い時間をかけて、案を出してすりあわせ、修正してゆく作業が続きます。

壁は、コンパネの上から左官屋さんに塗ってもらい、釘を刺したり抜いたりしても穴が目立たないように工夫してもらっています。木材は、山小屋がイメージなので、杉と松を。トタンの屋根は、アルミメッキ加工してあり、雨の日でも、雨音が伝わってまた別の一面を見せてくれる空間へと変りました。

吹き抜けになっている天窓スペースは上があいている事によって、空気が流れ、広く感じます。時間の変化とともに入る日の光と、夕刻に灯るライトの点燈も楽しめます。

「自分の居場所、自分が座っていて、お客様も座ってお話したり、お茶を飲んで頂いたり、展示スペースとしても使える畳の空間、ここは最初から、こうしようと思っていました」

加川さんのお気に入りの、加川さんがいらっしゃる畳のスペース。天窓スペースと、畳の空間は、今思えば、ブリキ星さんになくてはならない場所であり、ここがあるから、観に来た方が、静かに、ゆっくりと、座ってお茶を飲んだり、加川さんのお話を伺いながら、ギャラリー内を見渡して、また違った角度から、光や作品を感じることが出来るのです。

「いかにコストをおさえるかという点もあり、想像よりかかってしまって、苦労したけど、こういう空間だから、こういう展示会ができた。こんなふうに、作家さんが来てくれた。建築家さんのおかげで、この空間ができた。建て終わってしまうと、建築家さんとは、絶縁状態になってしまうこともあると聞きますが、お客様をお連れ下さったり、良好な関係を続けさせて頂いています」

ギャラリーブリキ星さんは、OPENして丸6年になります。常設展、企画展と、作家さんの作品や展示する物によって、たえず、風景がかわる空間です。ギャラリーとしての建物は同じなのに、一歩中に入ると、そこに広がる展示空間はいつも、違うのです。この清々しいくらいの気持ちよさは、1度でも行ったことのある人にとって、きっと忘れられないものとなるでしょう。

最後に、ブリキ星さんでも展示会を開催、絵を展示している作家の神保健城さんより、作家さんから見た「ブリキ星さんの魅力」をお聞きしましたので、ご紹介させていただきます。

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ブリキ星さんの魅力は言葉に出来ない感じる部分が多いのですが、初めて行ったときは常設展の時で、数多の骨とう品、いろいろな作家さんの、陶器作品などが置いてありました。

ギャラリーのなかに初めて入った瞬間に、その狭くて広い空間性に魅力を感じ、できうるならば自分の絵を飾りたい!と思い、オーナー加川さんに打診をしたところ、置いてもらえるようになり、そして幾つかの作品が売れてゆきました。

売れた時に思ったのは、自分の作品が云々とういうだけでなく、ブリキ星という場所の静寂した空気と、オーナー加川さんの、押し付けがましくない、ゆったりした人柄の影響があると思いました。

西荻窪の駅から近くはないけれど、時間をかけて行ったとしても、必ず何かしらの発見や出会いのある、魅力的で素敵なギャラリーだと思います。
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ブリキ星さんは、いつだって受け入れ、与えてくれています。目、耳、肌、五感で、「自分が今、ここにいるということ」を感じて頂きたい、そんな気持ちになるギャラリーです。


■ご参考(ブリキ星さん関連記事)

 ・高橋正子展レポート(にこにこネット)
   http://report.2525.net/2007/05/post_2109.html

 ・内海満昌展レポート(にこにこネット)
   http://report.2525.net/2007/04/post_2de6.html

 ・常設展レポート(にこにこネット)
   http://report.2525.net/2007/02/post_b260.html

 ・ギャラリーブリキ星
   http://members.jcom.home.ne.jp/burikiboshi/

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