家賃踏み倒しに泣いた大家さん物語・第8回
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家賃踏み倒しに泣いた大家さん物語・第8回
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(4コマ目については漫画のオチとして書いたフィクションです)
8、荷物と引越しの問題
強制退去の問題点は 「人」 と 「荷物」 の2点です。
まず 「人」 については、ちゃぶ~が前もって
娘夫婦のもとに足しげく通い話を通してました。
「もう、面倒見切れない。そっちで何とかしてほしい」
の、いってんばりの娘夫婦に
「うちに甘えないでください。それは筋違いですよ。あなたの親なんです。
散々、あなたに迷惑をかけたかもしれませんが、
他人にも迷惑をかけ通しできたんです。
滞納家賃の支払いは本人に払ってもらいますから
身元の引受だけはしてもらえませんか?」
と懇々と粘り強く説得し、時間をかけて了承させ、
退去後の転居先を娘夫婦宅にすることに事前に決めたのでした。
こうして、約束の強制退去の日はまず 「人」 が出ていきました。
ちゃぶ~はちゃんと “鍵” を受け取りましたが、
「荷物」 はまだ部屋に残ったままでした。
次の問題点が 「荷物」 です。
勝手に大家さんや不動産屋のほうで処分するわけにはいきません。
かつら大根氏はこの期に及んで
「自分で引越し屋を手配する!」とごねます。
そこで仕方なく、本人に手配をさせましたが、
ちゃぶ~はしっかり引越し業者に事前に根回しをしておき、
「家賃滞納者で、強制退去になった問題人である。」ことを伝え、
何かあったらスグに連絡をもらえるよう提携し、
かつら大根氏には伏せたまま、引越し当日を迎えました。
ちゃぶ~は早朝からアパートの前で待機。何かあっては困るからです。
すると引越し業者から
「代金先払いでないと作業を始められないんですが…」
と連絡がきます。
(引越し屋さんは訳有り作業の場合、先払いになるそうです。)
かつら大根氏は娘夫婦宅から
「明日になればなんとか金ができるから明日にしてくれ」
とさらに虚言を重ねます。
普通ならここで苦々しく思いながらも待ってしまうかもしれませんが、
そんな手はもうちゃぶ~には通用しません。
「かつら大根さん?もう、わかりませんか? 私は、本気なんですよ。
大家さんや、うちに甘えるのはもうやめてもらえませんか。
あなたの荷物が最後の一つまで、この部屋からキレイに失くなるまで
私はあなたをとことん追い詰めますよ。私は覚悟が出来ています。」
ついに観念したのか、かつら大根氏、
引越し代金を持ってアパートに姿を現しました。
こうして無事に引越し業者に代金が支払われ、
日が沈む前には、かつら大根氏指定の 「トランクルーム」 に
部屋の荷物は跡形もなく運ばれました。
大家さんの泣きの委任状から、約2ヶ月。
かつら大根氏自身と、荷物の強制退去が終了したのでした。


