その火災保険、見過ごしていませんか?
自動車の免許を持ってる方は、自動車保険に入られていると思います。
同様に、家を買った、所有している、もしくはアパート、マンションなどを
人に貸している場合などは、「火災保険」や「地震保険」「家財保険」
に入っている方も多いと思います。
しかし、生命保険もそうなのですが、
損害保険って、いまいち、よくわからないですよね。
転ばぬ先の杖、という感覚で
「とりあえず」入っている方が多いのではないでしょうか。
とりあえず、入って、毎月、お金を払っていれば、
「とりあえず何かあった時、それなりに補償してもらえるのではないか」
と安心しきっている方が、ほとんどだと思います。
わたしも、そのひとりでした。
でも「とりあえず、それなりに」という漠然としたものでは無かったです。
非常に細かく、
「できることとできないこと」が明確になっています。
場合によっては、掛けた本人が損をすることだってありえます。
全部をオールマイティにカバーしてくれるわけではないのです。
大切なのは、
「あなたが掛けている、保険の内容」
なのです。
■保険の見直しと再契約■
編集長は、事務所物件(&別荘含む)として、マンション3部屋、
一戸建てを3軒と、全部で6軒所有しています。
編集長は、これら、それぞれの物件に「火災保険」をかけていました。
昨年、12月、保険の見直しが数年ぶりにあり法律が変わるため
今まで入っていた保険プランが無くなるので
別のプランに乗り換え、再契約しなければならなくなりました。
年の瀬も迫る28日に、最寄のファミリーレストランで待ち合わせ、
テーブルの上で関係書類の山が飛び交う中、ぜんぶの契約書の書き換え、
押印、サイン、お金を払ってと、てんやわんやなことになってました。
火災保険とひとくちに言っても、いろいろありまして、
その建物に「実際に住んでいるか、いないか(別荘、空き家など)」や
「事業用物件(倉庫だったり、事務所など)」かどうか、
で、補償内容も変わってきます。
昨年買った、東金の事務所&別荘用物件は、
これから5年分保険をかけるのですが、今はリホーム前で空き家ですけれど
5年以内には確実に別荘として使用したり、もしくは売却することになるので
何度も考えた結果、普通の住居物件で契約させてもらったり、
マンションの一階にある事務所の場合は、事業用プランで、
共用部分の補償などもありと、細かく設定できて助かりました。
また、東金物件は、あまりにも売買価格が安すぎ、
補償額が高すぎるので、価格に見合わないという事態がおきるも、
保険会社さんの裁量で折り合いをつけてもらえて一件落着。
勿論、それぞれ、地震保険もつけ、万が一、失火して
近隣に火災被害をだしてしまった場合のお見舞金のための
「類焼(るいしょう)」もつけました。
それにしても、それぞれの物件で、地震保険の関係か、
新築年月日の確認が必要で、登記簿や当時の重要事項説明書など
あっちこっちひっくりかえし見せて、大変でした・・・。
保険の担当の方は
「それにしても(東金)は安いですね。こんな価格で買えるんですね。
全然知りませんでした。都内じゃとてもとても考えられません。」
と感心&驚いていて
「この価格で売っていたんですよ。他にも、こんなふうに…」
と、持っていたちらしを見せる編集長(笑)
「・・・いっぱい物件をお持ちですが、投資目的で購入されているんですか?」
「いえいえ、現金で残しておきたくないんです。
安くて面白い使える物に変えたいんです。
家やマンションなら、自分も使えるし、
人に貸せるし、いざという時、肉親も住める。
もっといいのがあって、使わなくなったら乗り換えて売ればいいし。
この6軒の購入金額あわせても、都内の一戸建て買えませんけどね(笑*)」
と、
和気藹々、乗り換え契約は無事に終わりました。
■借りている方、保険、わかってます?■
ひと段落したところで、かねてから漠然と気になっている質問をしてみました。
多分、賃貸アパート、賃貸マンションを借りたことがある方は
一度は思ったことがある疑問では?
「よく、アパートやマンションを借りる時、
契約で「火災保険(2年分)15,000円)」と最初から書いてあって、
それは当然借りたお部屋で火事を出したら大家さんに迷惑がかかるから、
そうならないようにするために入るべきもので、
何の疑問も無くお金を払って入ってましたが、
いったいどういう内容なのかは、実はさっぱり知りませんでした。
お金を払った領収書しかもらってないし、証書があるわけでもないので
2年で更新するたびに不動産屋さんに請求されて
言われるがまま払ってきましたが、
これで、万が一、自分の部屋で水漏れ起こしてしまった、
あるいは、上の部屋からの水漏れ被害にあった場合、
この保険でまかなえるんですか?」
すると、担当さん曰く、
「皆さん、知らないで入ってるケースが多いんですよね。
不動産屋さんも説明しないし、不動産屋さんも知らないことが多いし
不動産屋さんによっては、大事な特約をつけていない場合がある。
ですから、きちんと、自分はいったいどんな保険に入っているのか、
調べたり質問したりして内容を知っておく必要があります。
一般的に火災保険は、借主の借りた部屋の家財にかけます。
ですから、自分の不注意で水漏れや失火を出し、
自分の部屋の家財をぬらした、壊した、
建物自体に損傷が無い場合は、その保険を使うことになります。
しかし、失火や水漏れをして、建物自体も破損したような場合は、
貸主であり建物を所有している大家さんに弁償する為の特約
「借家人賠責」をつけていれば、その保険を使って、
大家さんに賠償金を支払うことができるのですが、
これに入っていない場合は、個人賠償(個人負担)になってしまいます」
「えー!!(驚*)そんな特約、知らなかった!!!」
「水漏れ被害を受けた場合は、出した人の保険で、
被害を受けた家財を補償して頂くことになり、
建物の補修は、『借家人賠責』を使って大家さんに賠償するということです。」
(編集長から補足があって、
水漏れは、まず、原因特定が一番大事。
建物の方に問題がある場合もある。排水管が老朽化していたなど。
とにかく原因を調査してもらうことが最優先です。)
「でも、保険金を払う会社は、ちゃんと水漏れを起こした人に
その分の金額を請求するんですよ。払いっぱなしじゃないんです。
それは保険会社同士で話し合い、請求しているので、
当事者本人が知らないあいだにされてることが多いです」
そうなんだ・・・。保険さえ入って保険金さえ払っていれば、
あとはもう一円も払わなくていいのかと思ってましたが、
自分が原因の場合は、保険会社から請求がちゃんと来るんですね。
そんなことも、全然知りませんでした~こわいこわい;;;;。
(でも、過失で火事が出て、お隣も焼けてしまった場合、
民法では、失火者に損害賠償請求できないそうなんですよね。
やはり、火災保険は自分で入ってないと・・・汗汗;)
賃貸アパート、賃貸マンションに住んでいる方、
もしくはこれから借りる予定の方は、是非、契約書を見直してみて、
自分の入っている「火災保険」に「借家人賠償」が入っているかどうか、
確認されることをおススメします!
■自分の保険に、もっと興味を持とう!■
最後に、担当の方が
「自分の入ってる保険が、どんな時に使えて、どんな時は使えないのか、
もっと保険の中身、内容を知って頂きたいです。
意外と皆さん、知らないで、自力で自費でなおしちゃったりするんですよ。
壁に穴あけちゃったと、自分で修理された方もいました。
お金払っているのに、これでは保険が使えません。
せっかくの保険ですから、有効に使ってもらいたいです」
なるほどねえ~。まだまだ奥が深そうな火災保険でございますよ☆
皆さん、ほとんど、めんどくさくて、
小さい文字が並ぶ約款を読まれていない方が多いと思いますが、
ご自分が入られた保険の補償内容、補償範囲を知っておく、
把握しておくことは、とても重要ですので、
時間をかけてでも、きちんと目を通しておくことが大切ですね!
編集長の入っている保険は、
特に「設備」に対する適用範囲が広いのが特徴だったので契約しています。
そのおかげで、
・水漏れ→無料対応
・電気温水器修理→保険対応
・トイレタンク破損→無料対応
と、
たいへん助かっています。
また、
・外出先での眼鏡の紛失
も、保険でまかなうことができました。
ビックリでしょ?(笑)
保険の内容自体、いろいろあります。ほんとうに、様々あるんです。
オプションなども合わせれば、どれにしようか迷うくらい!
こっちを選んで、こっちを選ばないと、どんなことがプラスなのか、
何がマイナスになるのか、ごちゃごちゃになります!
そして、保険会社さんも、たくさんあります。
編集長は、電話したりメールしたのに、返事が返って来ない、
間違って登録された、書類を切手不足で送られたなど、
対応の悪い、こちらの要望通りの仕事をして頂け無い担当さん
に嘆いて、代理店を変えたことがあります。
これはとても勇気が要ることですし、面倒で厄介なことです。
でも、やはり、大事な「保険」です。
大切な個人情報や財産内容などを託して契約手続きを依頼するのです。
双方、時間や労力、手間隙がかかるのは当然です。
そこをきちんと割いて対応して頂ける保険屋さんでないと信頼できません。
皆さんがご自分で働いたお金で毎月なり毎年払っている保険です。
大事な家や家財を守る為にかけている保険です。
機会がありましたら、一度見直してみる、内容をよくよく読んで
把握、理解されることが、貴重な第一歩、転ばぬ先の杖となることでしょう。
わからないことや、疑問があったり、
今度引越をする、家を買う予定、子供の出産予定など、
何かの折には、もっと気軽に窓口にご相談に行かれると、良いと思います。
皆で、保険を、上手に有意義に使いましょう!(^0^)/☆